編集部のコーヒーメーカー
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コーヒーが好きだ。
こだわりを書き出すとキリがないのだが、苦味と香りが強く、なおかつキレのいいものが特に良い。
最近は、コーヒーはその香りによって脳に与える影響が変わってくるということを聞いて、目的別に豆の種類を変えている。
集中したいときは、ブラジルサントスやマンデリンが効果的だとか。
早朝、暗いうちに起きて、家のデスクに腰掛ける。空が明るくなっていく過程を感じながら読書や勉強をする時間。そんな朝をブラジルやマンデリンで始められた日は、夜までずっと幸せだ。
◇◇
さて、夏から編集部ではコーヒーメーカーを稼働させている。
といっても、この機械は以前から使われていたもの。
新型コロナ蔓延をきっかけに袋に覆われ隅に追いやられ、昨年夏の事務所移転後も、約1年間、陽の目を見ることがなかった。
(まるで厚い積雪に覆われ春を待つ青い新芽のようである。…違うか)
今年夏、編集部室の大整理をきっかけに再発掘。以降、再び愛用されることになった。
(少し、ドラマチックな展開である)
毎日、飲みたい人が気付いたときに淹れる。
そこには上下も男女もない。
決め事なども何もしていない。強いて言うなら、淹れた人が片付ける、その程度だ。
職場でまで豆に拘ることはないが、「飲みたい人が淹れて皆で愉しむ」という潔さは、芳しい香りを何倍にも引き立てていると思う。
◇◇
しかしこのコーヒーメーカー、非常に熱伝導が良いためか、保温し続けると真っ黒な「エスプレッソ」が出来上がる。
冷めても熱し過ぎても勿体ない。
適温で、ゆっくり香りを楽しみたいものだ。(鳳)
ポットに服を着せるといいかも!