体験入学の季節に
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先週金曜日夜、ウリハッキョ(朝鮮学校)に通う我が子がふとつぶやいた。
「あ、明日、新入生たちが来るんだ!!」
聞けば、今年4月に入学する予定の新入生たちの体験入学が学校で行われるとのこと。もうそんな季節になったのだな、とびっくりした。
子どものいるクラスでは、新入生予定の子どもたちに歌を披露するそうで、その日も練習をしていたとのこと。
何年か前、入学前の我が子もやはりこの時期に、体験入学をした。
だが、引っ越したばかりで誰も知っている人がいない場所だったからか、終始不機嫌で、人見知りで、名前を呼ばれても絶対に前には出ず、体験授業では教室の外へ逃亡したり…。
前途多難な学校生活になりそうで、頭がいたかった体験入学の1日だった。
「君は体験入学のとき、こんなだったの覚えてる?」と話すと、「恥ずかしいからやめて!」と私が逆に怒られてしまった。そんな我が子もいまでは、勉強を頑張り、率先して歌を大きく歌い、朝鮮学校での日々を楽しんでいる。それもすべて朝鮮学校での細やかな指導のおかげだと思っている。
我が子が最初こんなにも嫌がったのは、ずっと保育園生活で、あまりウリハッキョには縁がなかったのが原因かもしれない。なぜかというと、下の子どもは兄がいる学校にしょっちゅう行っているせいか、すでに朝鮮学校へ早く通いたいと言っているからだ。
ある日、下の子に「保育園のお友達がいく学校と、お兄ちゃんがいる学校、どっち通いたい?」と聞くと「お兄ちゃんと同じ学校!」と笑顔で即答した。
下の子の体験入学の時期はまだ先だが、下の子の時は笑顔で楽しんでくれそうな予感がして、なんだか嬉しかった。
立春も過ぎ、もうすぐ卒業、入学の季節。
今年は何人の新入生たちが入るのか、いまから楽しみだ。(愛)