出張取材のあれこれ(失敗編)
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前回のブログで「出張取材のあれこれ」と題して、出張取材中の所感をつづった。今回は、その失敗談を紹介したいと思う。あまりに世間知らずという批判が上がるかもしれないが、自戒の念を込めると同時に、教訓として受け取っていただければ幸いだ。
ちょうど1週間前、私は大阪へ向かっていた。最寄駅からは新横浜駅まで出て、新幹線に乗るのが最短ルートだ。新横浜駅でチケットを片手にホームまで上がると、ふとコーヒーが飲みたくなった。前回新幹線を利用した際に気になっていたミル挽きコーヒーが味わえる自動販売機を利用しようと100円玉3枚を入れると、「出来上がりまで95秒」の表示が。
―!?
既に「のぞみ」の到着ベルが鳴っていた時間帯だった。新幹線が到着し、乗客の乗り込みがスムーズに済んだところで、「残り15秒」の表示が。片手には指定席券、鳴り響く発車ベル、そして自販機から鳴る大きな効果音。「チキンレース」には耐えられなかった。顔も知らぬ誰かへのプレゼントだと思い込んだが、幸先悪いスタートを切ってしまった。
その前の京都出張では、府内の電車で寝過ごし、目的駅ではない駅で降りた挙句、改札を出てから気づいたのはまだかわいい方。
沖縄出張では、まず名刺の予備を忘れた。ネットで検索した結果、コンビニでハガキ用紙に印刷するといいと知った。この策は上手くいった。しかし、今後も使うからと自分に言い聞かせてコンビニで買ったハサミを帰りの空港で没収された。ハサミなどの先の尖ったものは危険物扱いで機内には持ち込めないのでご注意を。
初の九州出張では飛行機に乗り損ねた。「飛行機初心者」だった私は、電車や新幹線のような感覚で飛行機を認識しており、米国のコメディ映画「ホームアローン」で見られよるように、空港を猛ダッシュすれば離陸時間ギリギリでも乗り込めると思っていた。
しかし現実はそんなに甘くない。チェックイン時間に間に合わなかった場合、走る余地すら残されていないのである。格安航空券を利用していたため、30分前のチェックイン(ANAやJAL、国際線だと事情は異なる)が必須だったが、知る由もなかった。格安飛行機(LCC)はチェックイン時間に1分でも過ぎたら搭乗できず、払い戻しも不可だ。電車の遅延があり、その後成田空港につながる駅の某コーヒーショップで呑気に並んでコーヒーを買うなどしてチェックインゲートに20分ほど前に着いた私は門前払いされた。九州入りした当日、取材を控えていたため、その時は呆然と立ち尽くした。が、幸いなことに、その後に先方の都合で取材をリスケすることとなり、難を逃れたのだった…。
以上、出張の失敗談だ。同じ失敗は二度ないように今後気をつけていきたい。(哲)