2024年の「母の日」の出来事
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「母の日」。
それは全国の、ある一定の母親たちがソワソワする時期ではないだろうか。
私の家は昔からイベントは大事にする方で、物心ついたころから家族の誕生日に加え、「母の日」「父の日」も何かしらのものを贈り、感謝を伝えてきた。
今年も例年通り、きょうだいで「今年は何を贈る?もうネタつきたよね~…」と言い合いながらも、何も用意しないという選択肢はないので、両親の近所に住む姉に頼んで豪華なお花を調達してもらった。
立派なお花に母も喜んでくれたようで、早速家族ラインに写真が届き、個々人で日々の感謝を伝えた。
そして当の自分はというと、「母の日」当日は、未就学児にありがちな我儘とそこから派生したきょうだい喧嘩に午前中から翻弄されていた。
下の子の大泣きと癇癪がとまらず宥めること約45分、最後は私に抱っこされながら、当事者同士が「ごめんね」と言い合い、やっと落ち着いた。その後は、マイペースにゲームやyoutubeを見る子どもたち。夕方私は所用があったので、今年は「母の日」は無しかな、と期待せず家をでた。
夜、家に戻るとそこにはカーネーションが…!
「オンマまだこっちに来ちゃだめ」と上の子に言われ待っていると、隠し事が一切できない下の子が「あのね、オンマが嬉しがること、かいたよ」と満面の笑みで近づく。
察しはつくが、「え~なんだろう!?」と嬉し驚きながら待っていると、子どもたちが私の似顔絵を描いて、「オンマ、いつもありがとう」とカーネーションとともに渡してくれた。
カーネーションは、上の子がひとりで、家から15分かかる駅前の花屋さんまで行き、買ってきてくれたとのこと。
感激して「こちらこそ、オンマにしてくれてありがとう!」と抱きしめた。
すると、普段は子どもたちが口にすることがない言葉まで聞けた。
「オンマ、産んでくれてありがとう」
涙がでそうで、つい動画を撮影(笑)。
子育ては、思うようにいかないことばかりで、すごく大変なことも実際多い。
乳児期は、夜泣きなどで寝不足で体力的にきつい。
幼児期は、いやいや期、反抗期で精神的にきつい。
成長するにつれて、子育ての悩みは変化し、時に自分も大いに戸惑い、自信喪失することもある。
けれど、ある時から、たくさんの方たちのお話しを聞き、励まされ、自分は新米母親なんだと開き直るようになった。うまくいかないのは当たり前。試行錯誤しながら、自分も子どもたちによって成長させてもらっている。だから、大変なことにぶちあたったときは、その時々に子どもと向き合って、最善を尽くすだけだと。「母の日」の子どもたちの言葉は、そんな日々のご褒美のように感じ、改めてなんだかすべてのことに感謝した。(愛)