意地悪な排除ベンチ
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この数年、街中にあるベンチが座りにくいものが増えたと感じる。ネットで見ると「排除ベンチ」という言葉が出てきた。
座ることはできるが横になることができないベンチ。
街中に見かけたベンチの2つ写真を掲載する。
座る場所が波打っているもの、間にひじ掛けがあるもの。
ネットで調べるといろんなパターンの排除ベンチがあるので調べてもらいたい。
排除ベンチの目的は、先に書いたように寝転ぶことができないようにすること。
いろいろと関連文書を読んでみると、「ホームレス」「浮浪者」と呼ばれる人たちを排除するのが目的だと指摘されている。また一般の人たちも長居できない、したくないように設置されているようだ。
このようなベンチは2000年以降に増えてきたという。
例えば昼の公園で複数人の利用者がいるときにベンチで寝転ぶのはマナー違反だ。
しかし、体調が悪くて横になりたいこともあるだろうし、夜の公園で一人しかいないときには横になってもいいではないか。
ベンチだけでなく、以前新宿駅から東京都庁舎に向かう地下通路に段ボールの家がたくさんあったが、それも1996年に排除され変な突起物が設置された。
ますます貧富の差がひどくなるというこの社会。
排除するよりも、誰もがそれなりの生活ができるような社会を、セーフティネットが整った社会を作っていくことが優先されるべきである。
排除ベンチが増えていく社会は、障害者や在日外国人、性的少数者などマイノリティを排除していく社会になる。それがいいわけがない。(k)