電車通学と子育て四訓
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とある日の夕方、電車通学している我が子と他の児童たち(4~5人)をちょうど駅で見かけた。
後ろからそっと近づくと、皆一様に驚いていた。そしてなぜか下級生のランドセルを、持っている我が子。そして、他の児童はなぜか保護者に「ちょっと訳あって遅くなりそう」と電話をしていた。
私が子に「どうして2つランドセルもってるの?」と聞くと、下級生が放課後、怪我をして足を痛めたから、その子のランドセルを持っているとのことだった。その子は駅から自転車と聞いていたので、怪我した足でどうやって帰るのか気になって、自分のオンマに怪我したことを報告したのか聞いてみると、携帯電話も今日は忘れてしまったようで、連絡がとれないとのことだった。
幸い、私がその子の母親の連絡先を知っていたため、即連絡を取って迎えにきてもらえることになった。
私が偶然通りかからなかったら、どうするつもりだったの?と我が子に聞くと、みんなで作戦を考えていたとのこと。代り番こに、下級生の子のランドセルをもって、代わりに自転車をこいで、その子の家まで皆で送ってあげるつもりだったらしい。
その話を聞き、大人に頼らず、子どもたちは自らの力でどうにかしようと考えていたことに、感動した。放課後に大冒険が繰り広げられようとしていたようだ。
家に送ったあとに、キッズケータイなのに帰り道わかるのか?とか、帰ってくるの相当遅くなるんじゃ??と無謀にも思えたが、その心意気には感心したので誉めた。
しかし、いまはまだ児童たち。「時間通りに帰って来ないと心配になるから、実行する前には、するかどうかも含めて大人にしっかりと相談しなきゃいけないよ!」とも伝えた。
親の知らない時間もこうして増えていくのだな、と思うとともに、ネットで見かけた「子育て四訓」というものを改めて思い出した。
乳児はしっかりと肌を離すな
幼児は肌を離して、手を離すな
少年は手を離して、目を離すな
青年は目を離して、心を離すな
ちょうど少年になっていく子どもたち。
その健やかな成長のためにも、子育て四訓を改めて胸に刻もうと思った。(愛)