好吃! 食い倒れ台湾旅④
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先日、ショッピングセンターにある輸入食品店にふらっと入ったところ、「鶏肉飯(ジーローファン)」のレトルト食品が売っていた。昨年4月の台湾旅行で食べたグルメの中で、個人的に一番美味しかったのがこの鶏肉飯だ。
日本でも「魯肉飯(ルーローファン)」のレトルト食品はよく見るが、鶏肉飯が置いているのを初めて見た。あの味が家でも食べられるとあって、興奮気味に手に取った。
その時の記憶が蘇ってきたので、今回は昨年書いたブログ「好吃! 食い倒れ台湾旅」の続きとして、紹介しきれなかった台湾グルメを振り返っていく。
台湾2日目の観光先に選んだのは、個人的に行ってみたかった「九份」へ。
九份は台湾北部の港湾都市基隆市の近郊、新北市瑞芳区に位置する山あいの町で、あの「千と千尋の神隠し」のモデルではないかと話題になった、台湾定番の観光地だ。その中でも人気スポットである茶屋「阿妹茶樓(写真上)」でランチをいただいた。
テラスで優雅に台湾伝統茶を楽しみたいところだったが、この日は照り付ける日差しと湿気で体力を消耗したため、お茶ではなく喉越しがいい瓶ビールを頼んだ。九份には、山に沿った商店街「九份老街」や住宅、民宿などもある。
道の横には、山の上下に繋がる急階段がいくつもあり、迷路のように至るところに張り巡らされている。
ノスタルジーな町並みが好きな人にはたまらない光景ばかりだ。
3日目、台北市から高速バスで台中へ向かう前に、バスターミナルの最寄りにある「王記港式撈麵館」という店で朝食をとった。
台湾では外食文化が根付いていて、朝昼晩すべて外で済ます人が多いという。
私たちが来店した時には朝食時のピークを過ぎていたのか、まったりモードだった店員はちょっとダルそうだった。笑
この現地の人のありのままの、いい意味でホスピタリティのなさがかえっていいなと思った。
腹ごしらえをした後、バスに揺られて「台中」へ。
宿泊先のホテルの真横にある、「財神爺魯肉飯」という魯肉飯で有名な店で昼食をとった。
店内に入ると、仕切りがたくさんあるおでん鍋のような中に、さまざまな煮込み料理が入っていた。確かここは好きなおかずを3品選び、ご飯と汁物をセットで注文するシステムだったと思う。
次に、台中で最大の「逢甲國際観光夜市」へ。
この夜市は、グルメ屋台4割、ファションや雑貨店が6割といった感じで若者が多かった。
中でも特に行列があったのが、「帝鈞碳烤胡椒餅」。
胡椒餅とは、豚肉と青ネギをベースに、胡椒、八角、山椒などのスパイスを加えて作られた焼き肉まんのこと。
焼いているようすをジッと見ていると、店主らしき男性が「見るか?」と中へ招いてくれた。
袋には「小心燙口(ヤケドに注意)」と書いているので気をつけたが、案の上すごい勢いでアッツアツの肉汁が飛び出した。中には胡椒で味付けされた肉とネギがぎっしり。
夜市を一通り見て回った後、どこか落ち着いて座れる店を探していると、軒先で焼き鳥を焼いている居酒屋を発見。日本風の居酒屋だった。台北の熱炒(ルーチャオ、台湾式居酒屋)の一角には、こういった日本風の居酒屋が何店舗かあり、どこも若者で賑わっていた。台湾に来て焼き鳥?どうする…?と同行者と相談したが、とりあえずゆっくり座りたいので入ってみた。
定番の鶏ももや台湾にしかない変わり種まで揃っていて、日本で食べる焼き鳥とはまた違う美味しさがあった。
振り返ってみると、台湾の味付けは基本的に薄味だが、どれも絶妙な塩分濃度で体に良さそうな食べものばかりな印象だった。
日本へ帰国した際、台湾の味に慣れた状態で食べた家系ラーメンは驚くほど味が濃かった。
食い倒れ台湾旅⑤に続く…。(麗)