都知事選に思う
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都知事選の結果を伝える8日の朝日新聞
7月7日、東京都知事選の投開票が行われ、現職の小池百合子氏が当選した。圧勝だったと言っていい。これまでの都知事選挙で現職が敗れたことがなかったので、順当な結果と言えばそうなのだが。
世間を騒がしたのが一番の対抗馬とみられていた蓮舫氏が3位に沈み、石丸伸二氏が2位になったことだ。
8時になり選挙速報を見たら、投票終了直後に小池氏の当選確実が出た。いわゆるゼロ打ちというものだ。
今回の都知事選を見て思うことがいろいろあるのだが、ここでは選挙結果とはまた違う角度で2つだけ取り上げたい。
一つは、ネットの情報の信ぴょう性だ。
ネット上には誹謗中傷やフェイクニュースがあふれている。
またよく知られているようにネットは、その個人の好みに偏った情報が集まる傾向がある。これまでネットで閲覧した内容に沿ったものが画面上に出てくる。私の場合もそうで、朝鮮問題関連の情報や趣味のことがネットに流れてくる。X(旧ツイッター)のフォローも同じような考え、立場の人間が多いので、流れてくる情報も自然と偏る。
エコーチェンバーとフィルターバブルと呼ばれる現象だ。
都知事選の情報を調べていると、私のネット上では蓮舫氏が善戦、追い上げているといった情報があがっていた。だから8時に当選確実が出たことにちょっと驚いたのだ。
これからの情報収集のあり方、逆に言うと考えや立場の違う人たちに対してどのように情報を届けるのか、雑誌編集に携わる人間として考えなければならないと思った。
思ったことのもう一つは、大手マスコミの劣化、ダメさ加減だ。
小池都政の8年間の客観的で正確な総括や大手不動産企業との癒着、学歴詐称疑惑の問題など、大手マスコミ(特にテレビ)は有権者が選ぶにあたっての肝心なこと、大事なことをほとんど報じなかった。
小池氏は選挙運動期間、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典に今後も追悼文を送らないと明言していた。歴史修正主義者であることを再度明らかにした。また2010年、当時の石原慎太郎都知事が朝鮮学校に対する補助金支給を凍結させたが、小池知事も8年間凍結し続けた。
在日朝鮮人の一人として、この点において小池知事を支持することはできない。(k)