どうなる、自民党総裁選
広告
日本での自由民主党総裁選挙が1ヵ月後に迫っている。総裁選は投票によって決まる。現在、自民党は日本での与党の位置を確立しており、新総裁に選出された人がそのまま総理大臣になる。総裁選の投票は党所属の国会議員による投票(議員投票)と、全国の自民党員などによる投票(党員投票)の2種類があり、いずれも367票ずつの計734票で争われる。立候補するためには国会議員20人の推薦が必要になる。
今回の総裁選は9月12日に告示され、同月27日に国会議員による投開票が行われる。これは告示日から投開票前日までの期間が15日空くことになり、過去最長だという。
世間をにぎわせたのは現職の岸田文雄首相の総裁選の不出馬表明だった。アメリカのジョー・バイデン大統領同様、日本でも現職の首相が不出馬という結果になった。日本での政治とカネ問題が不透明なまま終わるのか、現職の総裁がその責任を負わないまま退くのはいかがなものかと個人的には思っている。
岸田首相は8月14日の首相官邸での記者会見で「新生・自民党を国民の前にしっかり示すことが必要だ。自民党が変わることを示す最も分かりやすい第一歩は、私が身を引くことだ」と語った。
記者会見ではまた総裁選に関して「我こそはと思う方は積極的に手を挙げて真剣勝負の議論を戦わせてほしい」と言及しながら、「新総裁の選出後はノーサイド」とも強調し「一致団結、政策力、実行力に基づいた真のドリームチームを作ってもらいたい」と発言した。自民党が起こした裏金事件は日本社会の大問題でありながら、今もなお自民党が批判の嵐に晒されているのが現実だ。裏金事件については「所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかのちゅうちょもない」とのべた。岸田首相は責任を果たすべきだ。
総裁選候補たちは現在、20人の国会議員推薦人確保のために動き始めている。29日時点で、候補には石橋茂元幹事長や小泉進次郎元環境大臣など名乗りを上げている。新総裁は誰になるのか。(国)