過去の「子育て日記」
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先日、使っていたノート整理アプリの運営会社が変わり、通常通り使用ができなくなったので、アプリに書き溜めていたデータのお引越し作業をした。
そのアプリを使って、日々の細々した出来事を綴ったりと、ノート感覚でなんでも記入をしていたのだ。
作業をする中で、自身の「子育て日記」もいくつか発見。今日はその中のひとつを紹介したいと思う。
上の子どもが2歳の時、つまり親になって2年が経ったときの日記だ。
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最近やっと少し育児と仕事の両立を楽しめるようになってきた。
でも、やっぱり一人で子どもを連れて都内を移動するときは大変な想いをすることがある。
まず、バリアフリーが整備されていない駅。荷物を抱え、ラッシュにぶつかった時の申し訳なさ。等々。
●月●日、今日は会社の創立記念イベント。外からお客様も招き、都内のホテル会場で夜に行われる。
「子どもも連れてきていいので参加して」ということで、仕事を早めに切り上げて保育園にお迎えに行き、家に一旦戻り、子どもをよそゆきの服に着替えさせる。
時刻は17時。イベント開始は18時半スタートなので、あと約1時間半。電車の移動時間は40分程度。
自分もスーツに着替え、大荷物(オムツやら何やら)を持ち、ベビーカーに子どもを乗せて駅まで急ぐ。
電車に乗って、普段は降りない乗り換え駅で気づいた。
ヤバい…。今日は金曜日、夕方のラッシュともろかぶり…。
乗り換えのホームに下ろうとしてもエレベーターが見つからない。
しょうがない…。子どもにベビーカーを降りてもらって、一緒に階段を降りよう…。
片手にベビーカーと荷物、もう片方の手は子どもと手を繋ぎ、ホームへの階段を慎重に下る。
すると、ある男性が「お手伝いしましょうか?」と申し出てくれた。
渡りに船と思い、「すみません! ありがとうございます!」と言って、ベビーカーを持ってもらった。
自分は子どもを抱きかかえながら、階段を一気におりる。
階段をおりたところで、もう一度深々とお礼を伝える。
男性は大したことないといったように、颯爽と去っていった。
ホームや電車はラッシュひとつ手前で人も多かったのだが、まだひどく混む前のようだった。
子どもをベビーカーにまた一度乗せて、着いた電車に乗り込む。
乗るのに少し手間取っていると四方八方から手が伸びてきて、ベビーカーを乗せるのを周りのひとたちが手伝ってくれた。
そしてまた、降りるときにも、これまた周りのひとたちが当然かのように、手伝ってくれた。
その手伝いがすごく自然で、ありがたかった。今思うと、夕方のラッシュに似合わない格好をした親子を、周りの乗客たちが見て、手伝うタイミングを計ってくれたかに思う。
スーツ姿で汗だくになりながら、初めて乗る電車や道に四苦八苦しながら向かったのだが、たくさんの人たちに助けられながらどうにか会場までたどり着けた。
「優しい世界」がそこにはあった。
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日記を読みながら、あ~こんなことあったな~と思い出した。
子育てとは、初体験の連続だ。
その「初」が嬉しい時もあれば、悲しい時もあり、大変な時もある。
でもそのたびに新しい発見があるように思う。
その新しい発見、ものの見方や感情を忘れないように、今後も日記をつけていけたらと思う。(愛)