アメリカの内戦を描いた映画
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10月13日にある映画を見てきた。タイトルは『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。アメリカが分断され、反政府勢力と政府勢力間で起こった内戦を描いた映画だ。また映画にはニューヨークタイムズなどで働く報道写真家が複数登場する。かれ、かのじょらはアメリカでの内戦を撮影する過程で、銃撃戦で人が撃たれる恐ろしく残酷な光景を実際に自分の目で見ることになる。
映画を見ていて、現実世界のアメリカでもし内戦が起きたら犠牲者が多数発生し、国の崩壊は避けられないだろうと思った。またその場合に現代のアメリカ大統領はどのような措置を取るのかも頭の中で想像した。自分だけ大統領専用車に乗って逃げ、国民を置き去りにするのか。あるいは記者会見で声明を発表し、内戦を止めにかかるのか。最悪の場合、内戦が起きていることすら知らないふりするのか。
映画に登場する23歳の女性の報道写真家は経験もまだあまりないなかで、これまで数々の戦場を経験してきたベテランのジャーナリストたちが大統領を取材するためホワイトハウスへ向かう道のりに同行する。使うカメラはニコン製だったり、撮影するときの姿勢だったり、写真がうまく撮れないと落ち込んだり、写真の画質がぼけると指摘されたりとこの女性報道家が登場する場面で自分が共感できるシーンもあったのが印象的だった。
写真はその場で起こる数々の出来事を記録し、同時代の人びとや後世の人びとに伝えるメディアであり、メッセージの1つだということを映画を見ながら思った。
個人的に映画館での銃声の音響はタイミングを予想できない場合は心臓に悪い。
以下、あらすじを紹介する。
「連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている――」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていく―」
https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=024701 より引用
●映画情報
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
脚本・監督/アレックス・ガーランド
出演/キルスティン・ダンスト、ワグネル・モウラ、ケイリー・スピーニー、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンほか
10月4日(金)より、TOHOシネマズ、日比谷ほか全国公開中