今年こそは!
広告
2025年初のブログ、地元で開かれた新年会&成人祝賀会の写真から始めました。
数年前から私が住んでいる地域の新年会では、それぞれの団体が新年の抱負を「漢字一文字」で紹介するコーナーを設けています。私が属する女性同盟では「聴」という字を発表しました。
昨年末、来年の抱負を何の漢字にあてようかと皆で話していたとき、ある先輩がこのように話しました。
…私たちは常日頃、自分たちの周りに集まってくる人たちの話だけを聞いて満足していたり、何か行事の手伝いにしても、声をかけやすい人たちばかりにお願いすることが多いのではないだろうか。
かつて学校のオモニ会で一緒に汗を流した人たちや同胞社会から遠のいている人を忘れていないだろうか。本当なら、同胞社会に距離を置く人たちも訪ね、耳の痛い話も聞き、その人たちの声に耳をすませながら声を「聴く」ことが必要なのでは…。
この話に、基本に立ち返ろうと思いました。
祖国のこと、朝鮮半島の統一のこと、同胞組織の在り方、80周年を迎えるウリハッキョの将来…。今こそ、将来を見据えて考えるべきことは多い。地域の財産について、1人でも多くの人と膝を交えて考えることでよりよい未来を築けるはずです。このことは昨年12月に取材で訪れた岡山ハッキョでも感じたことですが、同胞コミュニティが狭まっている現状を、どうにか打破しなければと思ったのでした。
昨年、わが地元では若い世代の女性たちとつながろうと、地域で17年間女性同盟委員長をつとめたNさんを名古屋から招いて学習会をするなど、試行錯誤を続けてきました。「聴」の漢字を胸に刻みながら、地域で、イオで小さなことから挑んでいきたいと思います。
今年こそは、と思っていることのひとつに「朝鮮訪問」があります。
2002年を最後に、一度も朝鮮に行っていないということも大きいのですが、やはりこの目で祖国をみたいということに尽きます。1972年に帰国した叔父家族や70年代中盤に家族で帰国した従姉にも会いたいし、朝鮮で発売されている本や、街並みも見てみたい。
朝鮮学校の子どもたちや同胞の代表団が行きだしているので、一般の私たちにもその機会が近々訪れると信じています。大阪や北海道へ行くように、国交さえあれば、飛行機なら2時間もあればたどりつける隣国・朝鮮。
1月号のイオや最近訪朝した人の話や動画を見ては、「その日」が近づいているのではないだろうかと期待を膨らませています。
2025年が明けました。
明くる2026年は、月刊イオが創刊30周年を迎える記念すべき年でもあります。この日をどう迎えるかも、自分たちしだい。今年の目標に本誌30周年に関したことも入っています。
今年もイオの誌面やこのブログで、日本各地の同胞たちやコリアとつながるたくさんの日本市民、外国籍市民たちを紹介していきます。(瑛)