有言実行!
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早咲きの桜。2月中旬に訪れた熱海(静岡県)の地で
気づいたら2025年ももう3月。ようやく寒さが薄らぎ、別れの季節にもなった。各地の朝鮮学校では卒業式が催され、門出を祝う声が聞こえてくる。「見送る側」は、新たな人生に幸あれと思うが、やはり寂しさは残るな…としみじみと感じるこの頃。本日は、今年から新たに始めたことについてざっと紹介したい。
私は大学生の頃、よくあるプロフィール欄の趣味の項目で「映画鑑賞」と書くくらい、映画は見ていたが、徐々に見る頻度が少なくなっていた。そこで、今年から毎月、映画館で1本、ストリーミングサービスで1本を必ず見ることを正月に誓った。
だがしかし。1月は両方達成したが、昨月早くも映画館で見ることを逃した。1月に2本映画館で見たから…『港に灯がともる』(本誌3月号でも紹介)を見ようとしていたら近くの劇場上映が終了していたから…と自分に言い聞かせつつ、軽く自己嫌悪した。
ちなみに、映画館で最後に見たのは、『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督、2024年)だ。「Z世代」と言われる現代の女性を映し出した本作は、これまで男性の映画監督が映し出したものとは違う「女性像」を見ることができた。動画配信サービスでは先月、本誌でも以前紹介された『シビル・ウォー アメリカ最後の日』( アレックス・ガーランド監督、2024年)を視聴した。やはり映画はいい。2時間に凝縮された作品を通して得られるメッセージはずしんと胸に残る。今後は娯楽映画も見ようと思う。

画像はイメージです
また、今年からトレーニングジムに通い始めた。厳密には、2週間前から。さんざん周りに「行く」と言っておいて、ようやく重い腰が上がった(文字通りに重い)。理由はいくつかあるが、運動不足により、お腹周りに「うきわ」ができたことによるところが大きい。スーツも入らなくなった。週に1~3回は通いたい。
以前新年のブログで書いたように昨年は積読しすぎた。今年は…と年始に張り切っていたが、気づいたら現在6冊(うち、2冊は雑誌)を並行読書していた。積んでおくよりはましだが、さすがに多すぎる。ラインナップは以下の通り。
『ビジネスと人権──人を大切にしない社会を変える』 (伊藤和子、岩波新書、2024年)
『新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと』(斉藤友彦、集英社新書、2025年)
『はざまのわたし』(深沢潮、集英社インターナショナル、2025年)
『増補版 チェ・ゲバラ伝』(三好徹、文春文庫、2014年)
最古参は、今年1月から読み始めた三好徹氏によるゲバラ伝。いろいろと行き詰っていた時、革命家の思想がどのように形成されたのかを知ろうと手を取った。どこまで読んだかというと、ようやくカストロが登場したあたりだ(全体の3分の1手前)。
あとは、雑誌で『世界』2025年3月号。特集の「マイノリティを生きる」がよく編まれているなーと感心。寄稿は、李琴峰さん(小説家)やハン・トンヒョンさん(日本映画大学教授)など。最後に、『思想』2025年2月号で、特集は「フランツ・ファノン─生誕100年―」。サイード没後20年を迎えた際の2023年12月号もそうだが、時宜にかなった重厚な企画に深謝。雑誌を読み終えたら、ファノンの著作を再読していきたいと思う。
自分自身の決めごとをブログで明言することで、あえて言い逃れできない状況を作った。さて、今日もたまった本のページをめくりたい。(哲)