お世話になったYさん/次号特集「エンディング 虎の巻 2025」とアンケート(※本日〆切)
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故人を想うと、天国ではその人の周りに綺麗な花が降ると聞いたことがあります。その話を聞いてから、私はいままで旅立ったかけがえのない人たちのことをよく思い出すようにしています。
昨年、幼い頃よりお世話になった方、Yさんが亡くなりました。私の母ととても親しく、母の親友、戦友のような方で、幼馴染の同級生のオモニムでもあり、キムチづくりがとても上手な方でした。私は幼い頃よりYさんのキムチで育ったといっても過言ではありません。月刊イオの2015年1月号特集「やっぱりキムチが好き!」で「日本各地の美味しいキムチ屋さん」企画でも掲載されました。
実家に帰り、家にキムチを届けて下さる際に挨拶を交わすと、いつも明るく元気に返してくださるYさんでした。イオ編集部で働く私に、イオの感想やアドバイスもくださいました。
訃報が届いたときは、心にぽっかりと大きな穴があいたような感覚でした。母はYさんの最期間際に呼ばれ、話もできたとのことでした。葬儀でお別れの挨拶を読んだそうで、文面をみせてもらっては、私も涙がとまりませんでした。私は葬儀にはどうしても参席できず、きょうだいとともに供花を送り、葬儀の時間には東京で手を合わせました。年末に実家に帰った際、手を合わせにいこうと思ったものの、私が年末コロナに罹ってしまい、行けず…。今年のお盆には、実家に帰った際、手を合わせに伺おうと思っています。
5月号が納品され、息つく暇もなく、6月号工程を制作中のイオ編集部。
6月号の特集は「エンディング 虎の巻 2025」(仮)です。
2017年5月号で「エンディング 虎の巻」を特集しましたが、その2025年版を掲載予定です。
(特集趣旨)
コロナ禍を経て、従来の同胞式お葬式にも変化が現れている。家族葬という形が、一時の流行ではなくスタンダードになっており、通夜の会食をなくすなどの簡素化の流れも定着している。本特集では、近年(コロナ禍以降)の在日同胞の葬儀を中心に、お墓のことや生前贈与、エンディングノートなどの「終活」に関するトレンドをフォローしつつ、時代が経っても変わらない葬儀やエンディングのあるべき姿についても見せたい。
2017年の特集「エンディング 虎の巻」を考えたきっかけは、私自身の経験にありました。
私の祖母が亡くなり、葬儀準備の過程で色々新たに知り、思うところも多く、こういった同胞特有、地域特有の葬儀の内容がどこにも掲載されていないことに思い至り、企画書を提出しました(当時のブログ⇒祖母を見送りながら02 )。ともすれば暗い内容となってしまう企画ですが、生活において、こういった情報は必要だと当時の編集長が賛同してくださり、編集部内で内容をよりアップデートして、特集となりました。
その2025年版の特集の準備中で、現在記者たちが各地の取材へと赴いています。
また、イオ編集部では特集に伴うアンケートも実施中です。