創立75周年を機に、新たなスタート/おいでよウリハッキョ vol.34 神戸朝鮮初中級学校
1990年代以降、2度の統合を経た神戸朝鮮初中級学校には、数多くの同胞たちの思いと地域の歴史が詰まっている。今年創立75周年を迎えた同校は、守り続けてきた伝統を土台にしつつ、これからの数十年を考えていく新たなスタートラインに立った。 △今月...
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1990年代以降、2度の統合を経た神戸朝鮮初中級学校には、数多くの同胞たちの思いと地域の歴史が詰まっている。今年創立75周年を迎えた同校は、守り続けてきた伝統を土台にしつつ、これからの数十年を考えていく新たなスタートラインに立った。 △今月...
地域に根差して55年目の“トンネハッキョ”を訪ねた。「アンニョンハシムニカ!」。見知らぬ記者にも、人懐こく元気なあいさつが次々と飛んでくる。地域同胞や卒業生たちが愛し、守り続けてきた学校で、今日も子どもたちがすくすくと育っている。
来年、創立75周年を迎える広島朝鮮初中高級学校。日本全国の朝鮮学校の中で唯一、幼稚班から初級部、中級部、高級部までが併設された学校だ。地元広島のほかに、岡山や山口、愛媛、鳥取など幅広い地域から生徒たちが集まる。
「ナンチョ」(南初)の愛称で親しまれている南大阪初級は2010年の開校以来、堺、泉州、西大阪をはじめ、地域で歴史を重ねてきたさまざまな朝鮮学校のルーツや同胞らの思いを受け継ぎながら、南大阪地域で唯一の朝鮮学校として地域の民族教育を一手に担ってきた。開校10周年を迎える今年、新校舎へと学び舎を移し、明るい未来へ向け新たなスタートを切る。
少人数制を活かした学校づくりで、児童たちのさまざまな力や個性を引き出している南武朝鮮初級学校。他の学校では見られない珍しい日課、取り組み、全国的にも秀でた分野のさらなる強化など、芽になる小さな実践がたっぷり詰まっている。
京都の観光名所・銀閣寺近隣に位置する京都朝鮮中高級学校。伝統的に生徒たちの学力が高く、卒業生たちの母校愛も強い。またハッキョとオモニ会、青商会、日本の市民団体のつながりもしっかりしており、ハッキョを中心に強い信頼関係で結ばれている。
九州地方唯一の高級部を抱える九州朝鮮中高級学校。生徒たちは人情深く、母校愛が強いのが特徴だ。近年、同校では学業に力を入れており、生徒たちの学力も向上しているという。また、地域社会との交流も盛んで、現在、県下の4つの朝鮮学校支援団体が学校を支えている。
静岡県の中心に位置する静岡朝鮮初中級学校。県の端から、はるばる電車や新幹線に乗って通う子どもたちもいる。教室を隔てる壁がなく、開放的なつくりの校舎が特徴だ。中に入ると子どもたちが顔を覗かせて出迎えてくれる。同校は災害時の緊急避難場所にも指定されており、地域社会でも開かれた学校を目指している。
日本鋼管などで重労働を強いられた同胞たちが暮らしはじめた川崎・桜本に位置する川崎朝鮮初級学校は、学校周辺に暮らす同胞たちも多く、まさにトンネの学校といえる。地域の目が届く安心感から、子どもたちは自由で大らか、解放的だ。
幼児教育は“根っこを育てる”といわれ、朝鮮幼稚園は民族教育の入り口でもある。現在、福岡県には3ヵ所の朝鮮幼稚園(班)がある。そのうちの一つ、小倉朝鮮幼稚園(北九州市小倉北区)を訪ねた。一人ひとりの発育を大事にしながら、生活の中で「ウリ」を教える工夫が満載だ。
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