43年の老舗 鉄板焼ダイニング つくしプレミアム
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姜宗卓さん(38)が東京・上野の仲町通りで鉄板焼きダイニング「つくしプレミアム」を始めたのは2007年のこと。父亡き後、女でひとつで3人の男兄弟を育ててきた母・李菊子さんへの思いからこの店を始めたといっても過言ではない。母・菊子さんは東京・浅草で43年続くもんじゃ屋「つくし」の店主だ。年を重ねる母の姿を見ながら、「つくし」の味を引き継ぐのは自分だと決心を固め、母の下で1年の修行を重ねた。時には衝突しながら生み出されたのが、姜さんによるオリジナルメニューだ。
本店と一味違うのはお好み焼きで、「これがお好み?」と新発見した気分になる。普通のお好み焼きに比べて厚い、3センチほどの高さで、ソースをかけると小ぶりのケーキのよう。カステラのようなふんわりとした食感を楽しめる。本格手ごねハンバーグも家庭的な味わいだ。最近人気は、「アワビ&ステーキ」コース。魚介類は毎日築地から、麺は関西の有名製麺所から仕入れるなど、素材にこだわりを見せながらも、コース料理は1980円からと懐にはやさしい。
東京朝鮮中高級学校出身の姜さんは東京朝鮮闘球団「高麗」の代表も務めており、先日も全国高校ラグビー大会で3位と大健闘した大阪朝高ラグビー部の選手たちが食事に来てくれたと嬉しそうだった。来る3月7日には都内で東京朝高40期の同窓会が開かれるそうで、実行委員会の幹事長を引き受け、日夜奔走している。
「同級生たちがよく来てくれ、そのたびに絆を感じている。幼い頃から大好きだった『オモニの味』を伝えていきたい」。
つくしプレミアム
〒113-0013
東京都文京区湯島3-43-11 雀ビル2階
tel.03(3835)3343
営業時間 18時~翌4時
定休日 日曜日